鈴木利信さん
福祉の現場から声を市政に届ける
Q.議員になられた経緯
福祉の現場から市政へ
福祉の現場にずっとおりまして、知的障害者の子供達とか、身体障害者の施設とかね、児童養母施設に孤児院で住み込みしていました。
親が居れへんかったり、問題で子供達だけ生活せなあかんみたいな施設だったんです。そういう中で福祉の向上を含めてね、もっとこう政治に生かしていく必要があるんとちゃうかな?いうことで、帰って市会議員になって頑張ろうかな思いまして、施設を辞めて、こっち帰って来たんですわ。
Q.議員として大切にしていること
とにかく忍耐強く言い続ける
福祉・教育の関係で来たんで、弱い人や困った人の味方になりたいことで、一般質問は福祉に関わることが多いです。
子供の貧困問題など、そういう人の力になりたいと発言は続けています。子供の貧困は現状把握から始めなあかんいうて、今年やっと予算取れたんです。実は、4、5年前から言い続けていて、まずは子供の実態を把握せんと対策も何もないやろと。今年やっと子供調査ができるようになりました。
子供の貧困も4、5年言い続けてやっとだし、根気が要りますね。犯罪被害者の支援条例なんかも20年言い続けて、高砂市が最後にやっと作るとかね、そんなんやからね。言い続けられるゆうのが私の仕事です。
福祉の現場だとゆうてもしゃあないし、みたいなことがある。だけど議員だと言い続けれますやん。
こうすべきやんて言い続けられるのが嬉しいというんか、楽しいところというんか、言い続けることで、ちょっとずつそっちの方には進んでいくし、まあ、こそっと協力してくれたり、そういう人も居って、自分が言った方向には、市長が変わった途端に進みましたからね。僕言うたこと普通のことですからね、通ったんでしょうね。
就職氷河期もずっと何年も前から言ってるしね。3期目あたりの時で、その時は誰も見向きもしませんでしたけどね。宝塚市よりもっと前ですよ。その前からずっと言うとって、宝塚の前後にもしつこく言ったけど、高砂市は何もせんかったけど、ようやく経験者の方で対応するようにはなって、だいぶ変わってきました。
ほんと根気が入りますわ。いうても、そういうの言うんが好きでね。せやから、自分でも記録を残してます。提言しとっても聞かへんからね。児童養護施設の子供が犯罪被害に遭って亡くなったことも今も忘れられません。犯罪被害者支援条例、ずっと20年間言い続けてます。
Q.高砂市の課題とは
執行権を持つ市長の権限は大きい
福祉の協議体、その中でコーディネーターってあるんですよ。ボランティアでするんですよ、高砂市はね。そんなん絶対無理やんいうて、ずっと5、6年も前から言うとって、そやのに、市長以下がね、ボランティアでさせい言うてね、そんなもん責任あってするわけないやろ!と、やっとここ2、3年ようやく計画変えて予算変えてするからね。計画変えて出来んねやったら、なんでその時せえへんかったんやって、言い続けてます。
市議が動いているのに行政が動かないのは多いですよ。犯罪被害者の支援条例なんて20年前から言うとんのにね、言うて、ずっと運動もしてんのに、ずっと対応してくれへんからね。僕らずーと言い続けてますよ。子供の貧困も他市ではやっていますよ!と言うてますよ。
市長の権限は大きいですよ。今回でも見守りカメラってあるでしょ?あれなんか市長の肝入りでするから言うて、まあ3月議会はええ加減やったから引っ込めて、6月議会出てくるんだけど、そんなんやったら何億とか、パッとつけるわけですよ。
それ自体がそれやったらもっときちっとしとったらええのに、結局ええ加減やったから、散々、3月に議員に言われて、ほんま市長がやる気になったら、なんでもできるんですよ。明石の市長なんか見とったら、わかるじゃないですか。先駆的なこと、なかなかできないですから。すごいですよ。
18歳以下の医療費を無料へ
市長が先駆的に考えてやればできること多いからね。僕らも加古川市が18歳未満の医療費助成もね、高砂市でやったら7000万くらいかかるから。高砂市の3、4歳児の副食費を補助してもうてんです。それが4700万くらいね、その4700万したらね、18歳以下の医療費無料、全部できるんだから。15歳まで来とんやから、と12月に提案したんだけど、市長、うんとは言えへんけどね。
そうゆう結構、先駆的なこと言うてますけど、市長やる気になったらできるんですよ。高砂市、今、お金あるから。貯まって来よるんでね、そんなんでもできるはずなんですけど、市長うんと言わへんから、加古川市もやっとうし、できるはずなんですけどね。
例えば高齢者のタクシーの件でもね、ずっと僕は言い続けてね、介護保険だったら国の制度だから、要介護者、所得のない人ならできるんちゃうかって。そこまで言ってやっと、今回出て来ましたからね。しつこく言うて、言い続けて、信念持って、ずっとやって来てますんで、たまたまかもしれないですが、今回、政策は実現していると思います。
副食費自体がおかしかった。3歳児の子供の無料化ってあったじゃないですか、あの時の3歳児以上の子供が無料化になったら、高砂市が補助してる分があるんですよ。それが4700万。
その分をどっかに使おうといった時にね、前の市長がめんどくさがってね、3歳児以下の副食費にして、そこの年代の補助だけになってしもうて、もっと全体を考えて、高齢者のタクシーとか、同じように、同じ年代にパッと右から左行ってもうてんやけど、国からしたらゴッツい金入れとるわけですよ。
高砂市がそんな副食費なんてつぎ込まんでいいところにつぎ込んでしもうてるから。議員もだいぶ言いましたよ。だから僕らからしたら、それは余分な金というか、18歳までの医療費の補助に回した方がいいとは言ったんですけどね。4700万だとしてもね、あと高砂市が2300万出せばできるからね。
流れとしては絶対その方向に行かんとね、そないな提言はさしてもうてるけどね、まあ今回取れませんでした。まあ、またそのうちしてくれるん違います?流れとしてはね。あんとき鈴木が言うたからね、と。自治会館の助成も行革の時に言ってね。給料戻すから、自治会間等の施設の補助金も復活させたらどうかって。市長や管理職の給料上げるなら、こっちが先やろと言わせてもらいました。
政務活動費を発信にも認めては?
政務活動費ってあるでしょ。高砂市の場合は、こういう新聞や市政報告を作るのには使わしてくれないんですよ。議員の中でも作られない方もいるでしょ、作られる方も増えてますけど。
こんなん1番、市民にとってはわかりますやん。そこを認めてくれないからね。出す出さないは自由だけど、そもそもを認めないのはいかがなものかとは思うてます。問題でしょ。高砂市議会として認めないと、出来ない。今は自腹です。年間で返金しているお金もあるから、その分だけでも認めていったほうがいい。
Q.高砂市のアピールポイント
高砂市は住みやすい
市長が決断していけば、もっとよくなっていく。待機児童「0」。子育てしやすい。保育園も数多いし。もっとこっち来てもうたらええ思うし。高砂市も上手に宣伝したらいいのに、高砂市は宣伝が下手。情報発信が弱い。市にシティプロモーション室はできている。高砂市は住みやすいと思う。
森林整備事業
それと森林整備言うて、森林の世話をせなあかんのですよ。阿弥陀小学校の記念植樹をしてね、子供たちの教育の支援というかね、個人的にはしよんですよ。あすなろ学園の建て替えについても、地元は最初、反対していたんです。それらを説得して、地元では了解してね。
ただ、問題があって、あすなろ学園に向かう道の途中に木が生えとってね、所有者が切らなあかんのですよ。それは大変なんでね、そこで僕、森林の会を作ってね、兵庫県から補助金もろうて、妨げになる木を全部切ってね、あすなろ学園の反対も無いようにしてね、環境整備したんですよ。そういうこともしています。
地域の交流から盛り上げていく
とにかく、福祉と教育を進めていくと。公民館を力入れて地域交流センターにしようとしている。公民館に介護保険で相談できる専門職があって、その下にコーディネーター言うて、各公民館に配置して進めたらどうだ?とは言うているところです。そういったとこで、地域ごとに核を作って行ったら、ええんちゃうんかな。地域のコミュニティからボトムアップで盛り上げていくのがいいと思います。
だいぶ高砂市もそうゆう方に進んできている。特色、個性を活かして。高砂市は自治体の加入率も他に比べて高いです。8割から9割は加入している。意見を持っている人も入ってくれているから、その中でコミュニケーションも取れてるので、ありがたいです。家建てたらほとんどの方が入ってくれています。ゴミのやつとか、公園掃除とか、祭りで焼きそばとか。秋の曽根の祭りで仲良くなったり。人間関係ができる場所がまだあります。そこから盛り上げていくの良いですね。
冬になったら森林整備をする。10月くらいから、向こうの山からあすなろの辺までね、桜も植えとうから大きくなってきたらそれも楽しみだしね。ボランティアで手弁当で2時間くらいね。喜んできてくれるんで、そんなんも続いてて、楽しくやれる。と思います。自分は信念持ってやってると思います。
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ーーたかさご選挙.comレビュー・鈴木利信さん
福祉の先駆者・熱い信念で提言し続ける
とにかく提言をし続ける継続力と、熱い信念と先見性を活かした福祉への取り組みは魅力的だと思います。福祉、教育、防災を軸に活動されています。一般質問の録画を見たらわかるように、子供の貧困対策から、子育て支援、氷河期世代への支援など、社会的な認知が広がる以前から幅広く継続して提言し続けられています。写真で見ると温和な印象ですが、語り口調は力強く熱いです。高砂市の文化を大切にしていて、森はな顕彰会の活動、東日本大震災の鎮魂として木の葉の舟流し等の活動もされています。
高砂市議会議員・高砂の明日をつくる会・現職5期目。文教厚生委員会・高砂市民生委員推薦会委員。高砂市防犯協会阿弥陀支部長・全国災害ボランティア議員連盟会員・防災リーダーたかさご会員・森はな顕彰会高砂代表。