加古川市議会議員マップ

加古川市議会や市政のウォッチャーとしてリスタートします。

加古川市ダブル選挙ガイド2026を公開します。

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加古川市ダブル選挙ガイド2026を公開します。

 
 

 AIを用いて、候補者の公約と、普段のSNSでの発信を分析しスコアリングする、新しい試みにチャレンジしました。

 候補者の皆さんは、選挙期間の1週間、想いを言葉にし、頭を下げ、手を振り、未来を語ります。 でも、有権者にとって本当に知りたいのは、

「普段どんな活動をしてきたのか」
「結果的に何が良くなったの?」

 ではないでしょうか。 残念ながら、それを一覧で比較できる仕組みは、ほとんどありません。 だからこそ、議会を3年半ウォッチしてきた自分にできることとして、

 ・加古川市議会議員マップ

https://kakogawa-giin-map.com

 ・加古川市ダブル選挙ガイド2026 この2つを作りました。

 「言ったこと」「やったこと」を比較できるよう、

 公約だけでなく、一般質問、会派要望、SNS、公的資料、開示請求資料、インタビューなど、多くの情報を整理・分析しています。

 AIは、自分の主観や思い込みをできるだけ排除し、公平・中立な視点で整理するための道具として活用しています。

 地方選挙でここまで情報を横断的に整理した事例は、かなり珍しいと思います。特にインタビュー。

 加古川市民の1票には、およそ48万8,092円の予算に影響を与える力があります。 投票に行く前に、もう一度、候補者を比較してみませんか?

 あなたの期待値の根拠は、どこにありますか?

 

 操作動画も上げておきます↓何かの役に立てれば幸いです。

AI時代の市民活動は誰が支えるのか。

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AI時代の市民活動は誰が支えるのか。

 
 

「収益ゼロ」よりも考えさせられたこと。AI時代の市民活動は誰が支えるのか。

 加古川市市議会議員マップを公開して、一つ結果をご報告します。

 広告収益は0円。

 寄付も0円。

 もちろん、このプロジェクトは収益化を目的に始めたものではありません。

 「市民が候補者や議員を比較し、判断するための材料を増やしたい。」

 その「想い」が出発点でした。

 しかし現実としては、ドメイン代などの維持費に加え、取材や開示請求、サイトの構築にも費用はかかりましたし、何より約2か月半かけた開発時間とエネルギーを考えると、完全に持ち出しです。収支としては赤字でした。

 正直に言えば、少し残念な気持ちはあります。

 お金そのものよりも、「この取り組みを続けてほしい」と思ってくださる方からの応援が、少しでも形になれば、大きな励みになると思っていたからです。

 とはいえ、「応援したい」と思っていただけるサイトになりきれなかったのかもしれません。応援ページへのアクセスもありました。

 それもまた、一つの結果として、受け止めています。

AI時代だからこそ見えた課題

 今回、一番考えさせられたのは収益ではありません。

 AIが進化すればするほど価値が高まるのは、一次情報です。

 議会の議事録、行政資料、候補者の公約や発信。

 そうした情報を整理し、比較し、誰でも活用しやすい形にする人の役割は、これからますます重要になるでしょう。

 一方で、AIが進化すると「情報を使う」こと自体はどんどん簡単になります。

 つまり、

 価値は高まるのに、収益性は下がる。

 

 そんな逆転現象が起きるかもしれません。

 社会にとって必要なものなのに、それを作る人は赤字になる。

 この構造のままで、本当に続いていくのでしょうか?

 切り抜き動画の拡散はバイトになり、インプレッションの農場はたんまり儲かってます。


 なんだかなー、という気持ちになるのは、正直なところです。

地縁も組織もない、一人の挑戦

 
 私は加古川で生まれ育った人間ではありません。

 特定の組織に支えられているわけでもありません。

 それでも、「一人でもAIを使えばここまでできる」ということを証明したい気持ちがありました。

 今回の挑戦で、それはある程度示せたのではないかと思っています。

 一方で、「続ける仕組み」を作る難しさも痛感しました。

 これから

 今回の結果だけを見れば、広告収益も寄付もゼロ。

 事業として考えれば、成功とは言えません。

 でも、この挑戦を後悔しているわけではありません。

 むしろ、AI時代の市民活動や情報発信には、新しい可能性と新しい課題があることを、自分自身が身をもって体験できました。

 この経験は、きっと次につながるはずです。

 そして願わくば、これから先、「便利だった」「続けてほしい」と思っていただける活動に育てていけたら嬉しいです。

 そのときは、応援という形で背中を押していただけたら、本当に励みになります。

 今回の挑戦は、収益ではなく、多くの学びを残してくれました。

 

AI時代に、公共性のある情報を誰が作り、誰が支えるのか。

 これは、これから私たちみんなが考えていくテーマなのかもしれません。

 

 

加古川市議会議員選挙を終えて

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加古川市議会議員選挙を終えて

 
 

https://chinjouojisan.github.io/senkyo-guide/w-senkyo

 初めての加古川市の選挙は、

 想像以上に、「地縁か組織が無いと勝てない」という感想に終わりました。

 選挙は、そもそも、個人の想いや活動のみで戦い切れるものではないですが、

 人口が高砂の3倍くらいですが、今回のアクションへのアクセスは、4年前の1/3くらいでした。

 これは、意外だったというのが正直な感想です。

 SEO的には、そこそこの位置にいたので、そもそもアクセスしようとするツールにはなりきれなかった、興味を持ってもらえなかった、調べる層が少ない、

 辺りかもしれません。

 今後の活動ですが、

 のんびりやります。

 ひっそり議会ウォッチをしながら、どんな発信がいいか模索しつつ。

 せっかくの通信簿なので、これらは残しつつ、ですね。

 AIが当たり前になる世の中で、一次情報の価値は高まりますが、維持していくには、行政や企業メディアでないと難しいとも考えてます。

 個人で続けるには制約も限界も多いです。

 ただ、市民からもっと議会や行政へと近づいていく努力も、もっと必要なのでは?とも考えています。

 というわけで、

 のんびりやってきます。

 ご挨拶まで🙇

・加古川市議会議員マップ

 

市議の年収は、およそ1,000万円 ― そのお金で、私たちは”何”を買っているのか(年収編)

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https://chinjouojisan.github.io/senkyo-guide/w-senkyo

市議の年収は、およそ1,000万円 そのお金で、私たちは”何”を買っているのか(年収編)

 市議会議員の報酬が、いくらかご存じでしょうか?

 加古川市の条例では、市議会議員の報酬は月額56万5,000円と定められています(議長は67万5,000円、副議長は61万2,000円)。報酬だけで、年に約678万円。これに期末手当(ボーナス)が加わると、年収はおよそ1,000万円規模になります。

 この数字を、「高い」と感じるか、「妥当」と感じるか。それは人それぞれでしょう。ただ今日は、高い・安いを論じる前に、もっと手前の問いを置いてみたいのです。この約1,000万円で、私たち市民は、いったい”何”に対価を払っているのか——と。

※このサイトは広告を掲載せず、候補者からの資金も受け取っていません。報酬額は加古川市の条例に基づく事実です。


“実現”を買っているわけではない

 まず、はっきりさせておきたいことがあります。私たちは、この報酬で「政策の実現」を買っているわけではありません。

 市議会議員には、政策を一人で実現する権限が、ほとんどないからです。予算を編成するのも、執行するのも、職員を動かすのも、市長の側の仕事。市議にできるのは、議場で質問する権利と、31分の1の議決権だけ。「○○を実現します」という公約は、市議一人では構造的に果たせない——これは、別の記事で書いたとおりです。

 つまり、「実現してくれること」に対してお金を払っている、と考えると、話が合わなくなります。実現する権限がない人に、実現の対価を払うことになってしまうからです。


では、何への対価なのか

 答えは、実現の手前にある仕事です。

 私たちの代わりに、市政に問いをぶつけること。膨大な予算に目を通し、おかしな点をチェックすること。執行する市長の側を監視し、議論で動かすこと。質問し、審議し、賛否を判断すること。——この「議論し、チェックする仕事」こそが、約1,000万円の対価なのです。

 たとえるなら、私たちは”実行の結果”ではなく、“監視と議論というサービス”を、年間およそ1,000万円で買っている。そう考えると、見るべきポイントが、くっきりしてきます。


だから、問うべきはこうなる

 報酬の額そのものを議論するのも、もちろん意味があります。けれど、有権者として本当に問うべきは、こちらだと思います。「この人は、約1,000万円に見合う”議論とチェック”をしているか」

 幸い、それは確かめられます。掲げた公約を、議場でどれだけ問うてきたか。質問という権利を、4年間でどれだけ使ったか(加古川市議の場合、最多と最少で8.5倍の差がありました)。委員会でどれだけ発言してきたか。——これらは、報酬に見合う仕事をしているかを映す、具体的な記録です。議員通信簿では、その一つひとつを見ることができます。

 報酬は、与えられて終わりではありません。その対価にふさわしい仕事をしているかどうかは、払う側の私たちが、見届けることができるのです。


明日、一票を投じる前に

 年収およそ1,000万円。それは、市民に代わって問い、チェックし、議論する——その専門の仕事への対価です。

 だとすれば、明日選ぶべきは、いちばん耳ざわりのいい公約を並べる人ではなく、その報酬に見合うだけ、鋭く問い、粘り強くチェックしてくれる人でしょう。

 そして選んだあとも、見届けること。約1,000万円ぶんの仕事をしているか、4年間、私たちの目で確かめ続けること。それが、対価を払う側の、いちばん大切な権利であり、責任なのだと思います。

「実現します」は、市議一人では果たせない約束 ― 市議に”できること・できないこと”

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「実現します」は、市議一人では果たせない約束 市議に”できること・できないこと”(権限編)

 選挙のたびに、候補者はたくさんの「実現します」を口にします。給食費を無償にします。駅前を整備します。○○を支援します。——けれど、ぶっちゃけて言えば、そのほとんどは、市議一人では「実現」できません。

 これは、議員が無能だとか、嘘つきだという話ではありません。市政という仕組みが、そもそもそうできているのです。今日は、市議に「できること」と「できないこと」を、はっきりさせてみたいと思います。

※このサイトは広告を掲載せず、候補者からの資金も受け取っていません。

市政には、二つの代表がいる

 まず押さえておきたいのが、「二元代表制」という仕組みです。

 私たちは選挙で、二種類の代表を選びます。一つは市長。もう一つは市議会議員。この二つは、役割がまったく違います。

 政策を実行する”エンジン”を握っているのは、市長の側です。予算を組み立てて提案する権限も、その予算を執行する権限も、職員を動かす人事の権限も、すべて市長。

 一方、市議会議員にできることは、突きつめると二つだけです。議場で質問する権利と、31分の1の議決権。予算を自分で編成することも、執行することも、職員に指示することもできません。

 だから、「○○を実現します」という公約は、市議一人では、構造的に果たしようがないのです。実行のハンドルは、市長が握っているのですから。


では、市議は無力なのか

 いいえ、無力ではありません。市議の力は、「自分で実行する力」ではなく、「実行する側を動かす力」です。言いかえれば、間接の力。

 一般質問で問題を取り上げ、世論を動かし、市長に政策を採用させる。予算案を議会としてチェックし、おかしな点を質す。場合によっては修正・否決する。委員会で議論を重ね、市政の方向に影響を与える。

 実際、議場での一本の質問がきっかけで、市の施策が動いた例は、いくらでもあります。市議の仕事とは、実行する市長の側を、議論と監視で動かすこと。これが本体なのです。


だから、見るべきは「実現力」ではない

 ここが大事なところです。

 市議を「この人は実現してくれるか」というものさしで選ぼうとすると、果たせない約束に振り回されます。声の大きい「実現します」ほど、市議一人の権限を超えていることが多いからです。

 本当に見るべきは、こちらです。「この人は、どれだけ鋭く問い、どれだけ粘り強くチェックし、議論で市政を動かせる人か」

 このサイトが測ってきたのも、まさにそこでした。掲げた公約を議場でどれだけ問うてきたか(連動率)。質問という与えられた権利を、どれだけ使ったか。——どれも「実現の約束」ではなく、「議論し、チェックする力」を見るための物差しです。


明日、選ぶ前に

 市議に「できること」は、実行ではなく、議論とチェック。「できないこと」は、一人での実現。この線引きを頭の片隅に置くだけで、公約の見え方が変わります。

 「実現します」と大きな声で言う人より、「この問題を、こう問いただします」と具体的に語れる人。明日の一票は、そんな視点で考えてみてください。市議という仕事の現実に、いちばん即した選び方かも知れません。

「増やします」ばかりで、「やめます」がない ― 197の公約を数えて気づいたこと

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「増やします」ばかりで、「やめます」がない 197の公約を数えて気づいたこと

 41人の候補者の公約、ぜんぶで197本を読みました。そして、あることに気づきました。

 「増やす」公約は、山ほどあります。拡充する、新設する、支援する、無償にする、整備する——数えてみると、こうした”足し算”の公約は71件にのぼりました。

 ところが、「減らす」公約が、ほとんど無いのです。この事業をやめます、歳出を削ります、無駄をカットします——そう踏み込んだ公約は、197本のなかに、ほぼ見当たりませんでした。

※このサイトは広告を掲載せず、候補者からの資金も受け取っていません。全候補に共通する傾向の分析です。


数えてみると

 念のため、「見直し」「改革」といった言葉も拾ってみました。たしかに数件はあります。けれど、その多くは「規制の見直し」「あり方の見直し」といった、何をどう変えるのかが曖昧なもの。「この事業を、これだけやめて、これだけ財源を生む」というところまで具体化した公約は、見つけられませんでした。

 唯一それらしかったのは、議員の定数そのものを減らす提案が1件。これは数少ない、はっきりした”引き算”の公約でした。

 増やす71件に対して、減らすは実質ゼロ。この偏りは、偶然ではないと思います。


なぜ、「やめます」は語られないのか

 理由は、たぶんシンプルです。

 お金には、限りがあります。何かを増やすなら、どこかを減らすか、新しい財源を生むしかない。これは家計と同じで、当たり前の話です。にもかかわらず、公約から”引き算”が消えるのは——「○○をやめます」と言った瞬間に、票が逃げるからではないでしょうか。

 どんな事業にも、それで助かっている人、関わっている人がいます。「この事業をやめます」は、その人たちの反発を招きます。つまり、カットを語ることは、選挙ではリスクなのです。逆に「増やします」「支援します」は、誰も傷つけず、聞こえもいい。

 だから、足し算ばかりが並ぶ。これは候補者個人の責任というより、選挙という仕組みが生む構造だと、私は考えています。誰かを責める話ではありません。


それでも、足し算だけでは財布は合わない

 ただ、現実は動きません。増やすばかりで減らさなければ、いつか財布は合わなくなります。そのツケを払うのは、未来の加古川市民——つまり、私たちの子や孫の世代です。

 別の記事で書いたとおり、公約に財源まで書き込んだ候補は、41人中6人(15%)でした。財源を語らず、削減も語らず、増やすことだけを語る。この3つが重なったとき、その公約は「実現できる計画」から、少しずつ「心地よい願い」に近づいていきます。


だから、もう一つの問いを

 前の記事で、候補者に投げかける3つの簡単な質問——「財源は?」「いくら?」「毎年いくら?」——を紹介しました。そこに、もう一つ加えてもいいかもしれません。「増やすぶん、どこを減らしますか?」

 これも、候補者が答えに詰まりやすい、けれど本当は大事な問いです。引き算を語れる候補は、それだけで、覚悟と現実感を持っている証かもしれません。

 足し算ばかりの公約集のなかに、引き算を語れる人は、いるでしょうか。明日、投票所へ向かう前に、ぜひ探してみてください。

候補者がいちばん困る質問は、いちばん簡単かも ―「財源は? いくら? 毎年いくら?」

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候補者がいちばん困る質問は、いちばん簡単かも「財源は? いくら? 毎年いくら?」

 候補者に投げかける質問のなかで、いちばん簡単で、いちばん効く問いがあります。難しい知識も、専門用語もいりません。たった3つです。

 1つ目、その財源は、どこから? 2つ目、予算の規模は、いくら? 3つ目、毎年、いくらかかるの?(ランニングコスト)

 「給食費を無償に」「公園を整備します」「○○を支援します」——どんな立派な公約にも、この3つを当ててみてください。スッと答えが返ってくるか、言葉に詰まるか。それだけで、その約束が”地に足のついた計画”なのか、“願いを書いただけ”なのかが、見えてきます。

※このサイトは広告を掲載せず、候補者からの資金も受け取っていません。


なぜ、この簡単な質問が効くのか

 別の記事で、41人の公約を採点したとき、こんな結果が出ました。公約の文章のなかで、財源(予算・○億・○万円など)に一度でもふれた候補は、41人中6人(15%)だけ。8割以上は、やりたいことは書いても、その費用にはふれていません。

 つまり、ほとんどの公約には、この3つの問いの”答え”が書かれていないのです。だからこそ、誰が問いかけても効く。専門家でなくても、市民が一人ひとり、この一言で公約の中身を確かめられます。


いちばん効くのは、3つ目

 3つのなかで、とりわけ候補者が答えに詰まりやすいのが、3つ目の「毎年いくらかかるの?」です。

 私たちはつい、最初に「いくらで作るか(初期費用)」だけを考えがちです。けれど本当に重いのは、作ったあと、毎年かかり続けるお金(ランニングコスト)のほうです。

 たとえば「○○を無償化します」は、一度きりの出費ではありません。毎年、ずっとお金がかかり続けます。施設を一つ建てれば、その後ずっと維持費・人件費・修繕費がのしかかります。「作ります」と言うのは簡単でも、「毎年○億円、20年で○億円かけて維持します」まで言える候補は、ぐっと少なくなります。

 10年後、20年後の加古川市の財布まで考えているか。3つ目の問いは、それを静かにあぶり出します。


困らせるための質問ではない

 念のため書いておきます。これは、候補者を意地悪に困らせるための質問ではありません。むしろ逆です。

 本気でその公約を実現するつもりがある人なら、財源も、規模も、毎年の費用も、ある程度は考えているはずです。考えていれば、たとえ概算でも答えられる。この3つに誠実に向き合ってくれる候補を見つけるための質問なのです。

 「そこはこれから議会で詰めます」でもいい。「正直、財源はまだ課題です」でもいい。大事なのは、ごまかさずに向き合ってくれるかどうか。答えの中身以上に、その姿勢が見えてきます。


使い方は、かんたん

 街頭で候補者に会ったとき。SNSにリプライを送るとき。個人演説会で手を挙げるとき。覚えておくのは、3つだけです。「財源は?」「いくら?」「毎年いくら?」

 いちばん簡単な質問が、いちばん大事なことを教えてくれます。明日の一票を決める前に、気になる候補へ、ぜひ投げかけてみてほしい、とは思ってます。

議論するのが仕事の人を、議論のない選挙で選んでいる ― なぜこの通信簿を作ったのか

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議論するのが仕事の人を、議論のない選挙で選んでいる なぜこの通信簿を作ったのか

 ふと、おかしなことに気づきました。

 市議会議員の仕事は、突きつめれば「議論」です。議場で質問し、討論し、賛否を述べ、市政をチェックする。市民の代わりに、問い、ただす。それが議員という仕事の中身です。

 ところが——その人を選ぶ選挙には、議論がほとんどありません。

 私たちが投票日までに浴びるのは、名前の連呼、一方通行の街頭演説、ポスター、短いスローガン。候補者同士が論点をぶつけ合う場面も、市民の問いに正面から答える場面も、ほとんど用意されていません。「議論するのが仕事の人」を、議論のないやり方で選んでいるのです。


いちばん見たい姿が、いちばん見えない

 もっと皮肉なことがあります。

 候補者が「議論する姿」をはっきり見せてくれるのは、当選した後です。議場での質疑も、委員会での発言も、賛否の判断も、すべて議事録に残ります。4年分の”議論の記録”が、そこにある。

 けれど、私たち有権者がそれを見られるのは、たいてい投票が終わったあと。判断にいちばん必要な「議論する姿」が、判断の後にしか見えないのです。

 考えてみてください。料理人を雇うのに、その人が作った料理を一皿も食べずに決める。そんなことが、選挙では当たり前に起きています。看板(公約)とプロフィールだけを見て、4年間をあずける人を選ぶ。肝心の”腕前”は、雇ったあとにしか分からない。


だから、記録から逆算してみた

 このサイト——議員通信簿と選挙ガイドが、ずっとやってきたのは、まさにここを埋めることでした。

「選挙が見せてくれない議会内での発言量や質問量を、記録から逆算して、投票の前に見せる」。それだけです。

 掲げた公約を、4年間どれだけ議場で問うてきたか。一般質問という与えられた権利を、どれだけ使ったか(最多と最少で8.5倍の差がありました)。公約に、財源や段取りまで書き込まれているか(書いている人は15%でした)。市民とつなぐと掲げた人が、市民の取材に応じたか。

 どれも、街頭演説やポスターからは見えてこないものばかりです。でも、議事録と公約を丹念に読めば、見えてくる。投票の前に、議論する姿を先取りして、あなたの手に渡す。このサイトは、そのための装置でした。


完璧ではないけれど

 もちろん、私の試みは完璧ではありません。一市民が、限られた時間で、AIの力も借りながら作ったものです。採点には主観も入りますし、「AIには確認できなかった」ことも、たくさんあります。だから、このサイトの数字を鵜呑みにしてほしいとは思っていません。

 お願いしたいのは、ただ一つ。「議論する人を選ぶのだから、議論する姿を見て選びたい」——その当たり前の願いを、あきらめないでほしい、ということです。

 選挙が議論を見せてくれないなら、私たち市民が、記録の中から掘り起こせばいい。このサイトが、そのきっかけの一つになれたなら、作った甲斐があります。

 明日、あなたが一票を託す人は、この4年間、どんな議論をしてきた人でしょうか。そして、これからの4年間、どんな議論をしてくれる人でしょうか。