市職員としての現場経験を市政に
Q.立候補に至った経緯
現場で見えたことを市政に
私、市の職員だったんですね。40年と7ヶ月です。現場に長く勤めていると、いろいろと見えてくるものがありますから。それで、早期退職して、出てみようと。前回の2020年の補欠選挙ですね。ポスターを貼っただけの選挙活動でしたが、たくさんの応援をいただきました。
現場に長く勤めていただけあって、現場のごちゃごちゃしたこともわかってるし、中から変えてくことが難しいなら、出てみて、外からできないかと。もうそれだけのことです。それで、もういっぺんやってみようかなと。
選挙もコンパクトっていうか無駄なお金かけないことにしているんです。グループの人にも迷惑かけんから言うて、出てます。まあ、今回はやっぱり、前回よりは努力せなあかんな。それだけです。当然、ポスターなんかも公費負担があるから、やろうと思えば実費負担の部分は皆さんが想像するよりずっと少ない額でもできるんですよ。もっとね、若い人にも出てもらって、盛り上げてもらってもいいと思います。
下位の方でいいから、受かったらいいんです。とにかく滑り込めれば。ほんで、みんなそない上手いこといかんわ言うんだけど、そんなんやってみなわからへんちゅう。何があるかわからない。逆に候補が増えると浮動票の削り合いが起きるから、どうなってくるかはわからん。うちの奥さんにも、そんなもんだって、蓋開けてみなわからへんねん、言うて説得したんです。あかんかったら、やっぱりあかんかったで終わりだからね。
Q.議員になったら取り組みたいことは？
小さいことに目が行き届く仕事をしたい
小さい事に目が届くようなことをしたい。小さな事をね。普通だったら目が届かへんぐらいのこと。ずっと現場におってね、40年間事務所の仕事やけど、現場のことわかっとうさかいに、ここあないしたらええのに、ここあないしたらええのに、ってことわかっとるから、できたらそれを生かすようなことをしたいです。
やっぱり現場と議員と、あと市長と3つの関係で言うと、わかってるようでやっぱり現場の本当のところはわかってないっていうところもあると思うんです。何でもせい！ゆうやなしにね、話たらええんちゃうんぐらいで、現場目線がわかるから、現場のことをわかってるからこそ、一緒にできることがあるっていう、そういうところを思うてます。
Q.高砂市の課題
ベネフィットbyコスト
前までのときやったらもう、なんせこんなこと言ったら何言われるかわからへんけど、ドブにお金捨てるような仕事ばっかし。中島のポンプ場、間の川のポンプ場、松村川の河口はできよう、排水機場、あれは役立つかもわからんけど、中島のポンプ場は作るときから、こんなん動くことないで。作っても絶対動かへんわ言うた。あんまり動いとん見た事ないし、もう、ようドブに金捨てよん。そもそもばっかりしとったから、こっちの関係ないところででっせ。だからあんなのもうちょっと確実に効果がある仕事をしたらええのんにな。もうはっきりと言って、いっぺんも動いてへんのちゃうん？中島の。稼働率も島の川ポンプ場言うのもできてるんだけど、増設で、ほとんど動いてないと思う。
ほんと、ポンプ場ばっか作って、そういった無駄なところを指摘しながら、ちゃんとその費用対効果が出るところにお金をかけていくように、ベネフィットbyコストですわ。
なんでそんなことするんやろうないう事を、上から言われて、はいはい、とするからね今までの台数やったら。市長に、こうこう言われたら、わかりましたはいはい。現場から、そんなことをしたらおかしいやろ！って声が出えへん。
今もう部長までいったらもう、その下の兵隊さんは、はいはいって。今の市長の前のときに決まったものがある種の負の遺産になってしまってるってことです。作ったものは維持コストもかかるわけですから、ポンプが増えただけで、今の職員だけで維持管理は絶対できひんからね。職員以外の委託業者にさしてまうから。もう昔から、現場におるときだったら、コンサル行政言って何でもコンサルに頼んどいたらええわって、コンサル行政。今でも変わってないんちゃうかなあ。
Q.高砂市のアピールポイント
まずは正すべきところを正す
人口が減るばっかりやしな。ちょっと空き地があるなってすぐ建つんだけど、人口が減る。人口がどういう仕組みなっとうかしらんのやけど。明石の市長は、目が行き届いてそうやんな。ワンマンだから職員は大変やろうけど。まちごうたことは言ってないから、ついていくんちゃうん？ここはまちごうた上についていきよったからな。それはあかんやろうと。こちらは平社員だったから。言いたいこと言うて、したいことしよったら、向こうへ向こうへ押しやられてもうて。ちょっと福祉のサービス面で遅れてるかなあ。昔は右に倣えでやっとったけど、今はできてないいうこと。それはいかん。
ネガティブばっかしやから、そこを変えていかないと始まらない。昔はね、20年ほど前やったら、綺麗な道を作ったら、もう人も工場も商店もみんな来る言うて、仕掛けたやつでもみんな途中でやめてもうてんもん、高砂は。加古川なんか道さえ作っておいたら、もう人もよるし商店もよるし、企業もくるし、道の整備はもう高砂は。姫路と加古川に挟まれて、高砂はもう全然よ。もういよいよ30年前からのようけあるやろし、みんなかじり出ししようねん。
せやからもう、加古川だったらこんなところに道ができとう言うのに、もう終わったもんね。もう整備する道がないんで、人が聞いた話でっせ。人から聞いた話だけど、道を整備したら、人は寄る、商店ができる、企業も来る、いうような感じのええ方ええ方向なっとうけど、高砂そこもプツーンプツーンやから、今も変わってないと思うけど。新しい家も建ったりもしてるから、余計区画整理は難しい環境になっとうと思うわ。もう昔からの風船開発言うて、出入り口一つの開発。ようけあるで。付け足し付け足しのね。SDGsから程遠い話、持続可能どころじゃない。まずは、直すべきところを直し、正すべきところを正してていかな、始まらないんですよ。
それであれやったらええんちゃう、皆言うてくれるし、だから組織組織の「そ」もないからね。まあ開けてみらなわからへん。目標1000やけど何もせえへんから。気の向いたもんが入れてくれたらええんや。何の縛りもしがらみの「し」の字もないから。行政経験だけ。それが市民の役に立ったら嬉しいに尽きます。ぼちぼちで。
ーーたかさご選挙.comレビュー・神吉秀明さん
現場経験を市政に活かす
マイペースに動かれるメンタリティが魅力かなと思います。2020年の高砂市議会補欠選挙に立候補し、落選ながらも3,582票獲得されています。本人は何もされてないとおっしゃられてましたが、地元の知名度と長く職員として培った現場経験が票につながっていると分析しています。長年務められた現場経験を旗にしての再挑戦です。飾ることなく素のままで取材に応じてくれたことからも、実直な人柄が伺えます。選挙は蓋を開けてみないとわからない。
