たかさご選挙.comです。
市民要望を議会に伝える手段として、「陳情」と「請願」があります。
請願と陳情は、要望等を議会に訴える手段という点では同じですが、形式が異なっていて、
請願は、憲法で保障された国民の基本的権利・請願権であり、その方式や処理の手続きなどが定められていますが、陳情は定められていません。
また、請願は紹介議員が必要ですが、陳情は必要ありません。
そこだけが、違うような流れでしょうか。
このような相違はありますが、ともに付託された委員会で審査を行い、陳情は委員会で審査後、採決となり、請願は委員会で審査、採決後、本会議でも採決します。
採決されても、即実行されるとも限らず、議会は進捗状況の報告を行政に求めることができます。
まあ、そんな感じでしょうか。
具体例を挙げて、追ってみましょう。
そうですね。
「算数セットの備品化」を使ってみます。
ちなみに東京都北区では、区議会の訴えにより、備品化が実現してます。
小学校の2年生までしか使わないのに、兄弟全員買わされるヤツです。
使う頻度少ないヤツです。
名前シール書いて貼るの大変なヤツです。
備品で良いと思うんです。
じゃ、要望してみようかと、
教育委員会辺りに相談にいきます。
まあ、すぐにやります!
とは言わないですよね。予算や手間かかりますし。
「検討します。」「上に上げます。」「見送ります。」
そんなような返答が来たとします。
諦められない!としたら、市議会議員に相談してみます。
これは根回しの意図もありますね。
陳情・請願したら、委員会にかけられるので、議員の賛同は多い方がいいでしょう。
で、賛同してくれる議員さんがいたとして、当局に掛け合ってくれる場合もあります。
それで通ってくれたらいいのですが、
「備品化した場合、紛失のおそれがあるので」
って言われるかもしれません。
授業でしか使わないのに?
とまあ、ダメだったとします。
そしたら、陳情or請願って流れでしょうか。
この場合は、文教厚生委員会ですね。
先に、陳情・請願もできます。もちろん。
ただ、陳情・請願して終わりでは無く、
委員会で採決、本会議で採決って手続きが残ってて、そこ抜けても行政がいつ、どうやる?って話なんですね。
時間と手間が、やたらかかる話です。
政治ってめんどくさい。
ですよね。
議員の一人でやろうとする公約って、
かなりハードル高い。
これが、市長の公約とかならスピード感は違いそう。イメージですが。
議会で採決となると、数が必要だし、ネゴシエーション得意な人でないと難しい。
陳情・請願も、全議員に根回しするのが、いいのでしょうか?
交渉力が高い人にお任せするのがいいのでしょうか?
そこは、まだやったことないので、分かり次第、経験できたらの話です。
あと、
「署名活動」ですね。
法的拘束力は無いですが、委員会の採決の判断材料の一つにはなる、くらいでしょうか。
多大な労力要りますが、
そんなもんみたいです。
市民も市政に要望出せるんだよって話でした。
陳情・請願の採決も、議会だよりに載ってたりするので、気にかけてみると面白いかもしれません。
直接、高砂市民のためになる?みたなのもあります。