生きてるだけで、まちづくり! 高砂を愛する皆さまと共に
Q.議員になられた経緯をお願いします。
中央は地方のことは考えていない。地方は地方から。
初めて政治と関わったのは大学生のインターンです。高砂市の市議会議員の下でインターンシップをしました。大学生活が面白くなくて、夏の議員インターシップ募集を見て応募したんです。
ちょうど、前の年に郵政選挙があって、その時、なんで政治って、みんな詳しいんだろう?というのがあって、インターンをしてみたいなという気持ちが芽生えたんですね。大学生活、今のままじゃ面白く無いから変えたい気持ちもあり、インターンシップに参加したんです。
ただ、あんまり積極的ではなかったので、1番近いとこでお願いしますと。ちょうどその時も選挙があって、現職の議員さんの2期目の選挙に参加させていただきました。インターンシップとはいえ、ほとんど選挙活動に関する活動を一緒にさせてもらい、そこで、地域の人と関わるのは、面白いと感じました。
地元だったからかもしれないですけど、いろんな世代の人が色々なことを言ってて、いろんなことを教えてもらって、面白いと思ったんです。なんとなく、政治に関する仕事がしたいな、というのをぼんやり思ったインターンシップだったんですね。
ただ、全くその時は政治家になろうとは思っていなかったんです。そうは言っても政治家って違う世界の人間に感じていました。
その次のきっかけは、4年後の統一地方選挙の時に現加古川市長の岡田氏が衆議院議員の時に事務所スタッフを募集していたんです。
アルバイトとして参加させてもらって、当時の岡田市長は「スタッフみんな議員なっちゃえよ」みたいな考えをお持ちだったんです。実際、当時の秘書さんは皆さん議員さんになられてますし、一緒にスタッフをやってた方もみんな議員になられて、そうして、背中というか後ろから押してくださる方でした。
その時に、加古川市の副議長をしている中村亮太さんが1期目で当選して数ヶ月の頃だったんですが、当時29歳で、明石の宮坂さんが27歳くらいで、政治家って親世代がするものだと思っていたのが、こんなに歳が近い人でなる人もいるんだというので、そこで初めて自分が、という選択肢が生まれたんです。
そうは言っても、なんの想いもないのに、議員になるって選択肢はなかったんですが、アルバイトを経て、大学院に進学したときに初めて東京に住んだんです。
東京に住んで、東京生まれ東京育ちという友達ができたんですけど、地方のことなんて考えてもいなければ、日本国内に地方があるという感覚も無いし、全て東京で完結するみたいな考え方の人たちに出会って、こんなにも東京の人って地方のことを考えてもいなければ、目にも入って無いんだと改めて実感しました。
今までなんとなくですけど、大企業のサービスって使ってるじゃないですか。家や車とか。大企業が考えてくれるもので生活しているみたいな。国は何か考えてくれる!っていう想いがあったのが、こんなにも考えてくれない人たちが作っているのかというのを目の当たりにして、これは地方出身の人間が地方のことを考えないと、地方のことは誰も考えないんじゃないか?と思ったんです。
そうなった時に、実家のある街に帰ろうっていうふうに考えたら、あの頃に背中を押された議員という選択肢がありました。
Q.議員として、大切にしていることは?
生きてるだけで、まちづくり
生きてるだけでまちづくり というのが今の私のモットーなんです。市政のことを一市民が全部が全部理解しようなんて無理じゃないですか。そういうところから、政治のこととか詳しくないし、市政のこととか詳しくないし、って言って自分と違うと考えてしまうところがあると思うんですけど、
思い返せば、今歩いてる道路も市道だし、使っている保育園も市立かもしれない、何かしら市に関わっているんだよ、ていうのがあって、その中で、興味のあるところでいいから意見を持ってくれたりとか、考えてくれたりとか、そういうことをしてくれるだけでもまちづくりの一環だよ、って思ってて、生きてるだけでまちづくり、というのをプロフィールにも書いています。
また、私は横のつながりを特に重視しています。他自治体のつながり、特に若手議員とのつながりは大切にしています。
というのも、若い世代もそうでない世代もこういったことはあると思うのですが、潜在的に不満があるけど言語化できないっていうことがあると思うのです。
そういったときにヒントになるのが、他自治体の議員とのつながりだと考えています。課題があるような気がするけれども言語化できない、課題は明確なんだけど政策にしづらい、というときに、そういった声は地元から拾い上げながら、政策にしていくのはプロである議員仲間の中で考える。2期8年で質問に至った課題の中にも、そのような過程で政策提言に至ったものがいくつかありました。
Q.市議の役割とは?
シンプルに橋渡し
基本シンプルだと思っていて、私たちって、行政と市民の橋渡しをする役割だと思っています。
よく市議会議員の仕事って市に対して意見をいうばかりが重視されると思うんですけど、結局、意見をいう背景には、報告会のような、市民の方々の生の声がある中から持っていけるというのもあるし、逆に市が行っている膨大な市政情報を一人一人に合うように伝わるように伝えるというのも市議の役割かなと思っていて、市役所って難しい言葉を使わないといけない、というのは公務員さんは公務員さんで、違った情報を伝えてはいけないから、正しい言葉で正しく伝えないといけないんですけれども、それを良いように歪めて、相手に伝えられるのが、議員かなとも思っていて、基本はシンプルに橋渡しかなっと思っているんです。
Q.特に力を入れていることはありますか?
未来志向で今できることに全力で
基本的な姿勢が未来志向というのを掲げていて、私は今年35歳でギリギリ30年後も考えられる世代。もちろん50年後も生きているかもしれないから、50年後も考えられる世代っていうのも思っているので、そこを考えながら判断して行きたいというのもあります。
何かに特化しているというよりは、その時々に合わせて、そこを考えながらの判断をしていけるかどうかっていうところが大切かなと思っているんですね。
ただ、例えば今ゼロカーボンであったりとか、市が取り組んでいる物としては、そこが本当に鍵になってくるかなと思っています。
というのも、高砂市ってこんだけ工場も多くて、こんな街で本当にゼロカーボンが実現できれば、すごく先進的なことで、世界中でも先進的な取り組みになるんじゃないかなと思っています。
そういう街としての未来は1番大事かなと思っていたり、あとは生活密着と言うところで、今1歳の子育てをしていて感じることは、子育て施策って、ほんと生き物のように変わって行ってると思うので、例えば5年前に子育てしたりとか、今何か言ってもピントがずれていたりするかもしれないし、私は今1歳の子育てをしてるけれども、じゃあ5年後にこのまま2人目3人目できない状態で、その新生児の子育ての話をすると、またピントがずれていたりするかもしれないから、今しかないと思っていて、それを今改善しておくことで未来がもっとより良いものになるんじゃないかなと思っています。そこは大切に、今しかできないこととして取り組んでいます。
Q.高砂市の課題やポテンシャルについて
ポテンシャルとしては大きなものがある
面白いものってたくさんあると思っていて、とにかく歴史がすごくある街だと思うので、そこに隠れているものはたくさんあるし、そうは言っても市民の方が望んでないふうに変わって行くと、ハレーションみたいなことが起こっていくんだろうなと思うので、そこはほんと市民の方がそんなにってならない範囲でPRができていくならば可能性の一つとして歴史っていうところではあるし、ゼロカーボン的なところはあるし、ポテンシャルとしては大きなものがあると思います。
なんでできないかをちゃんと伝えて納得してもらえる議員がこれからは必要
マーケット的には、結構難しいのかな?と思ってます。土地利用というのも課題はあって、もうほとんど利用できる土地がないっていうところはあるので、どう綺麗にパズルしていくか?というところはあると思っていて、そういうとこって行政が主導しない限りできないことだと思っています。
それに1番の問題は、別に市民が悪いわけではないんですが、歴史的に培われてきた市民マインドっていうのがあるなと思っていて、バブル期ぐらいの時に、結構大盤振る舞いをしていた時期があって、高砂市が豊かだという印象を植え付けすぎたこともあって、今、市って何かしてくれるとこみたいな考え方が広まっているところがあると思っています。若い方はそうじゃないかもしれないんですけれども、ある程度その時に大人だった方にはちょっとそういうところがあるのかな、と。
だから、そこは行政の姿勢としても変えていかなければいけないというか、議員としても伝えていかないといけないっていうのがあります。できないことをできない理由をちゃんと伝えて、納得させられる議員というのがこれから必要だろうなとは思っていて、要望だけ聞いて、なんでできひんねん!っていうだけの議員じゃなくて、そういう仕事ももちろん大切ですし、市民の理想を叶えることも大事なんですけど、なんでできないのかをちゃんと伝えられる。そして、みんなを納得させられるっていうのも議員としての大きな仕事になっていくと思っています。
そこをちゃんと仕事をしていかないと、市に要望をするだけの市民マインドになっちゃうんだろうなというのがあるので、そこを変えてく必要があるのかな、と思っています。
各世代へカスタマイズした発信を
報告会に足を運ぶ若い人ってなかなかいないんですけど、じゃあ見てないかといえばそうでなく、Twitterで見てたりとか、とは言ってもFacebookでチラッと見てたりとか、なんか、若い人には若い人向けの届け方があるのかな、と思っています。
報告会に来てくれる世代とか、そうじゃないけど意見を持っている世代とか、意見は持ってないけど、投票にはいく世代とか、それぞれあると思うので、私も今回の選挙は、いかにそれぞれにカスタマイズしたものが届くけられるか、っていうとこは重視していきたいと思っているところです。
若い人は何を市に言うべきなのか?という、そこの分別があまりわからないところはあるんだろうなと思っていて、こっちからボールを投げかけて初めて、「いやいやいや公民館がな」、とかっていう話になりますけど、「公民館の管轄どこや?」みたいな話から、始まるわけで、普段、意識はあるけど、言うほどでもないし、そういうところを拾って、いかに広げていくか。若い人に興味を持ってほしいとは思っています。そういうことはしていきたいなと思っていますし、だからといって、高齢者を蔑ろにしようとは思っていないですね。
まちづくりにテーマは必要か?
まちづくりのテーマは必要なのか?と考えていて、例えば明石市みたいに子育て施策まっしぐらもテーマの一つだと思いますし、例えば、大河ドラマの舞台になるから、5年間はPRとしてゆかりの地に投資する、みたいなものもあります。
高砂市はそうではない。あまりテーマを持たず市政運営をしているので、全てが、悪くはないので、よくもない。自治体としてはおかしいのかもしれないれど、ここに特化する、ここを満足させるってところに振り切ったら、特徴というものは出るかもしれないが、じゃあそれ以外の人は幸せなのか?といえばそうとは言い切れない、
そこの満足と不満足があるんですよ。明石市はそこに不満があったとしても、それ以上の満足があり宣伝があるから、あーゆーふうになるとは思うんです。ただ、そこまでのメリハリをつけるべきなのか?とも。特化した上で、それ以外を保つって言うのができるのであれば、それが1番いいのかな?とは思ってます。
Q.高砂市の未来に向けて
日本一という誇り
一つはゼロカーボンだと思っているんです。歴史にも配慮している。工場があれだけある。にもかかわらずゼロカーボンができたってなると、無茶苦茶難しいですし、投資は必要ですけど、そこまでの市民マインドを持ってこれたってなると、すごく大きな誇りになるんじゃないかと思うんです。企業は興味を持っている。ちょっとでも関係のある企業、太陽光パネルだったりですね。まだ一市民レベルで環境問題を考えている人は少ないかもしれません。
今、研修の課題でもあるんですけど、日本一を探してくるというのがあって、色々探すと、工業水道が通ったのが1番最初、これは塗り替えられない。これが一つある。水道料金が10立米から20立米あたりの水道料金が日本一安い!ってのはあるんですけど、これは数年後に水道料金上げる予定になっているので、そのうちなくなる。今は水道しかない。自転車事故で県下ワーストってのはあります。何かね、市民の誇りとマッチするようなものを探して、作るしかない。作るとしたら、女性が集まるものがいいと思います。
2位でもいい!
2位のものでもいいと思っていて、そこから1位を目指そうと言うのは盛り上がるんじゃないか?と個人的には思っていて、日本最古という変えられないものは仕方ないですけど、塗り替えられる日本一だったとしたら、来年は取りに行こう!みたいになっても面白いかなと思っています。
選挙事務所
高砂市伊保東2ー2ー23
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Facebook 島津明香
YouTube https://youtu.be/bzi2ihO6BWU
ーーたかさご選挙.comレビュー・しまづはるかさん
確かな発信力・適応力・人脈を活かした市政活動
場を和ませ、明るくする力が魅力的だなと感じました。市政報告会が終わった後、支援者の皆様が笑顔で帰宅される様子が印象的でした。市政をより市民の身近なものにしていきたいという姿勢が、市民にとっても良い居場所になっているのかもしれません。SNS等を駆使した情報発信力は誰もが認めるところです。インターネットを通じた発信だけに頼らず、印刷物での市政報告もこまめに配られ、見やすく、よりわかりやすい市政情報の発信を心がけられています。地道にコツコツを積み重ねられています。筆者、東京生まれ東京育ちなもので、地方のことを全く意識してない面があることは、申し訳ない話ですが、良くわかります。未来を担う最年少議員さんです。
高砂市議会議員・新政会所属・現職2期目。決算特別委員会委員長・議会運営委員会副委員長・総務常任委員会副委員長。